冬の韓国旅行を快適かつ安全にする為に必要なものは?
冬休みや年末年始、旅行を予定する方もたくさんいらっしゃると思います。
ところで、ソウルは緯度的には日本の福島か仙台ぐらいなので、なんとなく「冬も似たようなもんでしょう」と思う方がいらしたら大きな大きな間違いです。冬に韓国訪問を予定する方は注意したほうがいい点をまとめてみました。
冬の韓国旅行で必要なモノ3選:防寒、防風、防乾燥ための対策が必要
結論から言います。韓国の冬は死ぬほど寒い、風もあるのでこの防備策が必要とのことです。
冬の韓国旅行に必要なもの①:防寒性能の優れた本格アウター
私より数年先に韓国生活を始めた日本人先輩の印象的な一言が忘れられません。
Namakoさん、私韓国来て初めていいダウンとそうじゃないダウンの差がわかったよ。
韓国、おそらく多くの方が訪れるだろうソウルの冬の外気は本当に寒く、冬風も強いのです。
ここの人たちには1月中旬から2月中旬の間が寒さの絶頂とのことで、12月末までは本格的な冬扱いにされないのですが、去年のクリスマスのソウルはマイナス15度で、自分のまつげが凍ったことを今でもはっきり覚えています。
12月末から2月末の間にご予定の方なら特に、ほどほどの防寒着ではなく、本当に暖かくできるアウターを強く固くお勧めします。人によってはインナーも持参して気温によって選んだほうがいいと思います。
最近は、最先端素材の方が保温性がむしろ高いとも言われているので、必ずしもダウンである必要はないと思いますが、
- お尻までカバーできるものがあればよりいい
- 可能であればフード付きが望ましい
- 風を通さない素材のものがいい の点を覚えていただければと思います。
老婆心で言いますが、見た目だけモコモコしてるファッション系アウターや
ライトダウン系アウターじゃダメです。
冬の韓国旅行に必要なもの②:手袋
当然ながら、手足がすごく寒くなります。特に指先は凍って感覚が麻痺します。
暖かいアウターのポケットに手を入れるのも防寒としては効きますが、道が結構凍ってすぐ溶けないので大変滑りやすく、手袋を強くお勧めします。
- 網目の粗いタイプは、風が通ってしまうのでやらない方よりはいいけどあまり意味がない
- 可能であれば手袋の内側にライナーがついている革製か、風を通さない素材のタイプがいい
冬の韓国旅行に必要なもの③:リップバーム、ハンドクリーム
韓国の冬の特徴は乾燥した空気です。これは日本と大きく違う部分で、乾燥対策は必須です。
経験上、唇と手のケアが一番ですが、外を歩く場合はほっぺたと足の首あたりがすぐ乾燥してしまうので対策も考えておくといいと思います。耳たぶとかはすぐ痛くなるし、乾いた指の肌が割れて血が出る場合も多いです。
ところで、問題は外気だけでないのが二重の苦です。
韓国の室内暖房は非常に優秀で室内は暑いケースが多いはずなので室内は室内ですごく乾燥してます。
- リップバーム : 最近はマスクの義務も無くなったので必須かと
- ハンドクリーム
- 女性なら、オイルか顔ミスト系があればよりいい
乾燥対策グッズはかさばるものでもないので、ぜひ持参をご検討ください。
冬の間、ウールコートは韓国では「寒さと引き換えのおしゃれ」か「ウールコートを着ていい環境の表し」の印象があります。
真冬にウールコートを着て出社した男性社員が「君、今日初デートでもある?」と言われたことも、自分がウールコートで出社したら「今日は車で出社したの?」と言われたことがあります。
これだけはやめていただきたいもの
ヒールは厳禁。ピタッとしたソールの靴もやめよう。
道端で遭遇する女性観光客の中で遠くからみても「あの人、日本の方だな」とすぐ分かるポイントのひとつが『ヒール』や『ファッション系のかかとの高い靴』を履いているかの点です。結構いらっしゃいますよね。
わかります。「カワイイ」は捨て難いですよね。
雪のせい?韓国は日本の東北地方や富山新潟のような降雪はありません。
しかし、問題は雪だけではないのです。一度降った雪は積もって氷になって徒歩移動がすごく大変な場合が多いです。もちろん主要道路はすぐ除雪対応してくれますが、建物の陰や風の通る場所では何日も何週間も凍てついているままなので、ヒールやスニーカーでも滑りやすいソールはやめた方がいいと思います。(実際、私は冬間はコンバースは履きません。寒いし滑りまくるので)
ブーツは防寒面ではいいと思いますが、ヒールタイプやつるんとしたソールのものはやめましょう。
靴選びに注意する必要があるもう一つの理由は地形的な問題です。
韓国は、大都市のソウルでも平地がほとんどなくどこも坂なのです。ソウル自体も盆地構成ですが、言いたいのはそれだけでなく、普通に高からず低からず坂が多いのです。
関東出身の私としては、警戒対象の第一号は降ってる雪そのものだと思ってましたが、雪はどちらかというと滑りにくく、雪が少し溶けた後やほぼ見分けもつかないぐらいの氷の方が一番怖いことがわかりました。ちょっとでも傾斜のある坂道では自分のバランス維持能力と一切関係なく、一瞬で転ぶので本当に危ないです。
要するに、カワイイみなさん、「カワイイ」は少し我慢しましょう。
参考程度:私は要らないと思うこと
これは冬だけの話ではないですが、日本観光客の特徴としてよく言われるのが『現金を多く持って旅する』点でしょう。
韓国で生活して、現金を使う割合は月の支出の5%以下です(宝くじだけが現金のみ)。現金の煩雑さはもちろんですが、八百屋で200円のレタスを買う時もカード払いであるぐらい、韓国ではほぼ現金要りません。JCBだけならば注意が必要ですが、VISA/MASTERなら何の問題もありません。特に冬は防寒着や防寒着やインナーを重ねて着てるので現金の扱いは面倒です。
なお、治安面でも割と安全と言われていますが、実際も少なくとも私や周りが経験した範囲では、ひったくりや窃盗などはあまり気にしなくていいぐらい安全と感じます。なのでたくさんの現金を持ち歩くために必要な防犯グッズ系なども不要になるので、冬の厚着による恐れもなくなります。
そして、これもあくまで個人的な意見ですが、首にぶら下げるタイプのスマホホルダーも冬のうちは滑って転んだ時に破損につながるかと思っていて、スマホはカバンに入れるかアウターのポケットに入れるかがいいかと思います。
個人の意見にすぎないかもしれませんが、ご参考になれたら嬉しいです。
なぜ、厚いインナーより丈夫なアウターをお勧めするのか。
電車やバス内を含め、室内温度が大変高い場合が多く、むしろ暑く感じることも多いからです。
肌着やインナーはもちろんあったほうがいいでしょう。しかし、アウターは脱げばいいので、「肌着は薄く、アウターを厚く」のほうがお勧めです。なお、ショッピング中の洋服のお試しの際も楽なメリットもあります。